コーヒー農園出張録in徳之島

【徳之島コーヒー農園出張録】
帰ってきましたMAHOT COFFEEの大槻です。
2年越しの想いが叶い、ついに鹿児島県奄美群島の一つ、徳之島にあるコーヒー農園へ出張に行ってきました。
大雨で飛行機の遅延があってたどり着けるかヒヤヒヤしましたが、なんとかギリギリ乗り継ぎ間に合い到着しました。
僕一人だけかと思いきや一般の女性の方とテレビ大阪さんの密着取材と共に同行することになりました。
その日は遅くに合流になったこともありプチ観光
ゴリラの顔したゴリラ岩を見て、徳之島伝統の闘牛に触れ合ったりしました。
その後島んちゅの皆さんと呑んで夜を明かしました。
宮出さんのおかげもあり、島んちゅの皆さんのライフワークや諸事情の話、普通に観光するだけでは絶対聞けないようなお話ができました。




2日目
霧だった幻想的な朝

徳之島のコーヒーを一杯ホッと一息ついていよいよコーヒー農園へ
まずは島のコーヒー農園のご主人のところで収穫のお手伝い。
防風林を抜けシェードツリーのバナナの木の下にはコーヒーの木がいっぱい!!
シャッター止まらない中、収穫のお手伝い。

徳之島では主にイエローブルボン(アマレロともいう)を主に量産が進んでいます。
*イエローブルボンとは通常コーヒーチェリーは完熟すると濃い赤色になるのですが、このコーヒー豆は突然変異で完熟しても黄色いブルボン種。
ルーツはブラジルから手に入れたこのイエローブルボンが沖縄で育てたのが発端。その後徳之島で育てて今にいたるそうです。

お手伝いも終わり、島の優しい主人は収穫したコーヒーチェリーを食べさせていただいたり、お持ち帰りまでさせていただきました。
ありがとうございますっ!!
地元に戻り、想いを込めてみんなでいただきまっす。




宮出さんの農園へ
高い木に囲まれ少し沈んだ谷になった空間の中に、コーヒー農園。
テレビ大阪さんの取材の時にこの場所を選ばれた理由など色々お話ししてました。

「まず失敗した経験から台風が多いのでしっかりとした防風林が必須。あと日照時間も大切で照らしすぎても良くないので、この谷のような空間はそれらが備わっているのでいいんです。」
以前、別の場所で宮出さんは2500本のコーヒーの木を育ててましたが全滅してしまった経験があります。

防風対策が甘かったのと最大級の台風が2回連続続いたことがあり木々が吹き飛んでしまっまそうです。
現在は数百本ですが、まずは目標の1万本を目指し苗を育てながら、育てられる環境作りにも取り組み続けていらっしゃいます。


環境作りに関しても、こだわりがあって、まず畑は自然の環境を活かし長期的に活かせる土壌にすること。
一般的には効率良く、土木業も潤うということもあって丘だった土壌を全て平らな土壌にする。そして足りなくなった栄養分は化学的な肥料を使って補うそうです。
しかしその方法ですと短期的には効率は確かにいいが、土地がやせ細り同じ生産物が保たなくなってしまうそうなのです。
木々は植物は必要な分は残し、自然に近い有機農法をすることにより成長速度や生産効率は落ちてしまうが、土壌を汚さず長く活かせる環境作りに取り組んでいらっしゃいます。
最終的にこの農法がうまくいけば、このノウハウも独占せず、生産者同士で情報をシェアしたり貧しい国でも育てていけるよう取り組んだりと考えていらっしゃるそうです。

また農業のことも僕は素人で勉強になったのはもちろんですが、コーヒーのノウハウに関しても教科書通りな知識だけだということも痛感しました。

例えば、コーヒーの木一本の木で収穫量は1kgぐらいで焙煎したら200g前後しか取れない、という知識も生産者側から言うと、それは育て方次第でも量は変わる。育てることは難しいことだけど可能性もたくさんあって奥深い。
さて話は戻りますが、宮出さんのところでは苗作りをお手伝いしました。
コーヒーの木の下に新しく新芽がなるので間引くついでに間引いた新芽を苗作りっ!!無駄がないっ!!
しかしその苗作り、新芽が抜きやすい雨が降って土ぬかるんでるタイミングで行うのですが...とにかく蚊が多い!!森、雨上がり、湿度相まってとにかく蚊!!
慣れない過酷な環境下で苗作りもあって1時間程で正直クタクタ...自然の環境下の過酷さを思い知りました。それと併せてこれだけの作業でも愛着湧きますねぇ(*´∀`*)

とりあえず1万本のうち、たったの15本^^;ですが育ってくれるといいなぁ

お手伝いも終わり、夕日が綺麗な犬田布岬でのんびり過ごし、お仕事などの本音トークを交え呑んで出張も終わりを告げました。





ここに書いていることはほんの一部のことでまとめてここに書きましたが、
コーヒーに関するお仕事されている方は少なくとも訪れるべきです。
コーヒーに対する想いや生産者のことを考えさせていただける貴重な体験になることでしょう。
そしてそれを僕達は教科書の知識だけではない、この経験を消費者に伝えていくことが必要ではないでしょうか??
以上、出張のお話でした〜
また行きま〜す(^○^)

MAHOT COFFEE

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